スパムとは、アメリカのホーメル食品が販売する、ハムに似たランチョンミートの缶詰のこと。
このスパムが沖縄で広く普及した背景には、第二次世界大戦以降1972年まで続いた米軍占領がある。もとから沖縄には豚肉を好んで利用する食文化があったが、大戦末期において沖縄諸島周辺で戦闘が行われた結果、豚肉が手に入りにくくなってしまった。しかし終戦直後に米国から沖縄県民に配給物資としてスパムが提供された他、在沖縄米軍の内部で消費していたスパムの一部が(保管期限切れの払い下げや物資横流し等で)市場に出回ったため、沖縄の人達がこれを消費したのがはじまりと言われている。
この時代、沖縄は少ない物資の中で旺盛な変革を見せ、沖縄駐留米軍から貪欲なまでに文化を吸収、従来からの沖縄文化にアメリカ文化を加えた現在の沖縄文化の基盤を形成した。今日に於いてスパムを含む缶詰のランチョンミートは「ポーク」と呼ばれ、沖縄の家庭料理に欠かせない味として様々な調理法が発達している。沖縄の家庭料理「ポーク卵」は薄切りにしたスパムを焼き、卵を添えたもの。
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